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『殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか』(P・シーブライト、2010)を読んだ

『銃・病原菌・鉄』は非常にいい本でした。文章は読みやすいし、論理は明確だし、多くの学問を横断しているのでとても興味深い本でした。

本書で取り上げられていた「人類の成り立ち」というテーマをさらに深く追求するために、『殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか』という本を読みました。

 

 

 

『銃~』では、人類の発展について具体的な答えを見つけることに重心を置いていました。

この本の中では西欧社会の発展が早かったのは、西欧人が相対的に優れた人種だったからではなく、たまたま農作に適した作物が近くに存在ししていたことが直接的な要因であると述べられていました。

 

 

それに対し、『殺人ザル~』ではもっと概念的なものに焦点を当てます。

 

それは「信頼関係」です。

 

筆者は、野生の動物であった人類の祖先が、この信頼関係を結ぶことによって社会を形成することができ、より巨大な経済活動を行うことによって豊かになることができたと述べています。

 

我々は見ず知らずの人を信頼する能力を身につけることで、分業が可能になり、より効率的な生産活動が可能になりました。

 

たとえば、誰が作ったのかもわからない野菜や肉を私たちは平気で食べています。

飛行機に乗るときも、顔も見たこともないパイロットに命を預けています。

初対面の人と結婚するお見合い制度もあります。

 

こうした能力がいかにして形成されてきたのかを解明しようとするのが、この本の目的です。

 

ただ、非常に難解な文章や内容なので、恥ずかしいですが僕自身がまとめられるのはここまでです。

 

本書の後半では、金融システムの例を挙げて現代社会への提起も行っているので、

もう一度自分自身の生きる社会について、振り返ってみるために読むのがいいと思います。

 

 

 

殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか?―― ヒトの進化からみた経済学

殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか?―― ヒトの進化からみた経済学